ロンドン ワーホリ起業家ブログ

イギリス(ロンドン)での生活に必要な情報を共有します。

イギリスに学ぶ、マネジメントスキル

日本語学校の運営を行なっているものの、
基本的に法人成りしただけのフリーランス経営者なので、
年齢的なこともあり、どこのプロジェクトもマネージャーポジションで働くことが増えました。

今日はマネジメントについて自分なりの解釈を書いてみようと思います。


イギリスではじめに勤務していたハイエンド寿司レストランではGMジェネラルマネージャー)というポジションで、複数の多国籍なオーナー、日本人ヘッドシェフ、イギリス人従業員たち、現地の顧客に挟まれる立場になり、未熟な私にはとても難しい仕事でした。

私は、ものすごく厳しいマネージャーだったので、少し反省しています。
が、さもないと酷い勤務態度でしたし、誰か辞めることもなかったので、まあ良かったのかな、と思ったり思わなかったりしています。

 

マネジメントとはなんだろう、と考え続け、いろんな論文を読みましたが、分からないまま、毎日が過ぎていきました。


今も答えは見えず、こんな私についてきてくれるんだろうか、と思う毎日ですが、2度目のイギリスに来て1年が経ち、少しずつ現場の人と触れたり、他のマネージャー職の人と話している中で、気がついたことがあるので、自分なりの「良いマネージャー」について、以下に記載してみます。


1、放置(信用)

基本、まかせるスタイルです。
新人だろうが、移民だろうが、お構いなしです。
時間だけは厳しいですが、それ以外はあまりルールはありません。
もちろん事故が起きまくりますが、それもあまり手伝ったりしませんし、ダラダラしていたり休憩ばかりしている人にも怒ったりしません。
(そもそも、色んなものが割と良い加減だったり、盗難等も多いので、ミスがあっても気付いてないということもありますが)
でも、そうやってるうちになんだかんだできるようになるし、できると信じて任せられるとやる気も出るのだと思います。
自分は完璧主義なので、本当はきっちりやりたいタイプなのですが、期待して怒っても雰囲気が悪くなるだけですし、人間ミスをするのは当たり前なので、最近は、基本的には何があっても怒らずに受け入れて、上への報告だけをするようにしています。

2、フェア

これは敬語がないという文化のせいかもしれませんが、マネージャーだろうが、新人だろうが、立場がフェアです。
みんな言いたいことはなんでも言いますし、お互い同じ目線で会話をします。
また、年齢も関係ありません、というか、そもそも、誰も年齢を知らないのですが。
おそらく、会社としても把握してないはず。
立場に関係なく、いつもみんな仲良くできるのがとてもいい文化だなと思います。


3、褒める

結局これが一番大事なのでは、と思っています。

仕事が終わると、いつもみんな、特に上の立場の人たちが
「You were amazing today」とか、「Thank you for helping us today」と言ってくれます。
こちらの文化はどんなに喧嘩をしていてもナイスに話すので、
もちろんこれはお世辞というかルーティンみたいなものなのですが、素敵な言葉をかけられて嫌な気持ちになることはないですし、こちらも相手のいいところを探すようになります。

そして、どんなに仕事が大変であっても、

この人のために頑張ろう。

チームのみんなのためにできるだけやれることをやろう。

と思えるようになると思います。

コミュニケーション力が底辺の私も、
基本的に、全ての人に「Thank you, my love」「Nice to see you again today!」と常々、声をかけること、

立場が上の職場では、
「Thank you so much today,  you were the best.」

みたいな表現を心がけています。


昨年までLAに居た身としては、なんと過剰な・・・とか思っちゃうんですけど、1年も経つとすっかりイギリス英語が戻ってきました。
その分、アメリカ出身の同僚とは、アメリカンに会話するのが楽しかったりもします。



書いてみると案外、当たり前のことですね。
1フェアに、2ナイスに、3任せる。


マネジメントは思ったよりシンプルかつ、人間力の問題な気がしています。
まあ、まだまだ研究中かつ、人間力の向上が一番の課題なのですが・・・