ロンドン ワーホリ起業家ブログ

イギリス(ロンドン)での生活に必要な情報を共有します。

異国で会社経営をするメンタルとは?

色んな人に、どんなメンタルで異国で1人で会社経営してるのか?と聞かれるので、正直考えたことがなかったのですが、どうやってるのか考えて、書いてみようかなと思います

 

前提として
そもそも、会社に勤められないような自由人なので、根本的に何かが歪んでいるのだとは思います。毎度のことながらノリと勢いで会社を作ってしまったし、会社が回らなかったら食べていけないのでやるしかないんですよね。

海外生活で色んな免疫がついている
短期間でも住んだ国は6カ国、仕事で訪れた国は20カ国以上、色んな国で色んな人と仕事をしていく中で、良くも悪くも色んな経験をしてきたので、ある程度のことでは動じなくなりました。麻痺です。
でも、これが海外生活経験のメリットかもしれないと思ったりもします。
色んな人が居すぎるし、想定外の事態が多すぎるので、自分の頭では考えられないようなことが起こっても、まあそういう考え方もあるかなあと思うようになりました。
怒ると疲れるし、期待しても疲れるのだけなので、基本は諦めて受け入れるようになると思います。
自分の周りの人を傷つける人にはもちろん怒りますけど、基本的に、お金に大きく関わらないことは割とどうでもいいと思っている節がある気がします。

 

死なないのを知っている

人間、案外、死なないです。
逆に言えばあまり死に抵抗もないのですが。
基本、ずっと貧乏なので、貧困なのには慣れています。むしろ、お金がある方が失うものが多いので怖いです。
家と食事さえあれば生きていけますし、なんだかんだみんな助けてくれます。幸運なことに最悪帰る国があるし、日本に帰れば誰か泊めてくれる自信があります。誰か雇ってくれる自信もあります。自分が最低限稼げることを知っていることも自信の一つかもしれません。


キャリア面でプライドがない
下品なビジネスや、下品な人とは関わりたくないですが、さもなければ別にアルバイトだろうが、日雇いだろうがお金が稼げればいいかなと思っています。キャリアがどうなろうと、はたまた全く関係ない分野のしようと、なんだかんだ楽しむことができるタイプです。この辺に見栄やこだわりがある人は起業するのが難しいだろうなあと思います。


法律だけは必ず守る
自営業関連のトラブルで言えば、未払いはよくあります。ただ、ほとんど全部が日系ですけどね。あとは、セクハラ問題とか、SNSに嫌味なコメントが来たりとか、勝手に会社に名前が使われてたりだとか、ロンドンでも昨年派手目かつ事実無根の名誉毀損投稿をされたり
とか・・・すっかり忘れてしまっていましたが、思い返せば、色々ありましたね。
まあ、なんでも因果応報ですから、こういうトラブルは自分にも非があったことでしょうし、人間、時には感情的になることもあるでしょうし、起きてしまったことを追っても一円にもならないので、すべて弁護士さんか対処してくれそうな人に任せた後はあまり気にしていません。
基本、弱みを握られるようなことはせずに法に従って生きることと、ある程度のリスクヘッジを踏まえてできるだけデータに残るように行動するようにすること、など、最低限のことは気にしていますから、クリーンに生きていれば、何か起きても法的対処をすれば怖いことは何もありません。
この辺りは自分が法学部卒だからできることなのかもしれませんが、基本的には法さえ守っていれば何か問題が起きることはないと思っています。
あと、周りに強い人が多いので最悪、助けてもらえます。これは本当に感謝したいことです。

適度に現実逃避する
ダンスと勉強の時間は、他人にも自分の脳みそにも邪魔されないので、面倒なことを考えるのが嫌になったらダンスと勉強に逃げています。

 

ナルシスト
自分がめちゃくちゃ好きなので、他人に何か言われても妬まれてるんだなあとしか思いません。まあ残念ながら私レベルだとあんまり妬まれることもないのですが・・・
たまにある時は、自分が妬まれるほど成功してるんだなあと気持ちいいなと思います。
まあ、こういうのをメンタルが強いって言われるんでしょうけど、自分に自信を持てるのは努力の成果でもあると思って自負しています。もっと妬まれるように頑張ろうと思います。

 

トラブルが好き
結論、これです。結局、変態の勝利かよ、と思った方、すみません。
でも、本当に、ものすごく贅沢なんですけど、手持ち無沙汰なんです。
平和ボケしてるんですよね。
ナルシスト再びながら、見た目もスタイルも人並み以上のものをいただいてると思っていますし、どこに居ても誰かしらが支えてくれるし、地頭は悪いもののそれなりの学歴となんちゃってキャリアを手に入れ、スポーツやら製菓やらなんかもそれなりにできたりするので、普通に生きてると簡単すぎて退屈なんですよね。
敢えて難しいことに挑戦して苦しんでいくこのギリギリの生活が楽しいし、ヤバめのトラブルが起きるたびにワクワクしている自分がいます。
治安の悪い国を訪れるのもすごく好きなので、もしかすると一種の精神疾患かもしれません。大事にしてくれている両親が1番の被害者だと思いますが、私の人生なので引き続き、自由に生きさせていただこうと思います。

 

はい、ただの自己中心的なナルシスト人間でした。

以上です。

ビジネス視点での日本語学校の運営とビジネスモデル

ビジネス視点の話は、生徒の目に触れると良くないので書くべきではないのかなと思いつつ、あくまで自分は経営者の目線で、日本語学校を運営していきたいと思っているのと、まあ言っても売上は調べれば出てくることなのと、ワーホリで事業やってる人も少数かなと思うので、色々と共有していこうと思います。

今日は学校の運営とビジネスモデルについて書こうと思います。

日本語学校の始め方の記事はこちら

 

はじめに

日本語の指導をしていると、これだけ日本文化に関心を持ってもらえるのも、日本人が愛されるのも、先祖代々の日本人が生み出してきた日本の素晴らしき生き様によるものだとおもいます。
こんな極小ビジネスですが、それでも、私ごときが日本を代表して日本文化を教えて…みたいな恐れ多い気持ちになる毎日です。
本当に日本人ならではの仕事のように感じますし、こうやってお仕事ができていることにとても感謝しています。

 

学校の方針について

日本語の勉強方法ターゲットについての記事に書いた通り、

我が学校はお稽古事としてレッスンに来る人が多いです。

また、やはり90分で全てを教えることは難しいので、うちの学校では、基本的に日本文化や日本のビジネスマナーなど、日本人かつ経営者である私だからこそ、教えられることに重きを置いています。
また、レッスンは安い価格設定ではありません。これは薄利多売にすると、どうしても客層とレッスンの質が落ちるので、なるだけ高額で安心した空間づくりと、内容の濃いレッスンを心がけています。

グループレッスンもとても人数が少ないので、できるだけ一人一人の重要と関心とスピードに寄り添って授業を展開しています。

 

授業について

静的なものの記憶力には自信があるので、ある程度、教科書の構成が頭にあり、生徒と話しながら、どの教科書のどの課を重点的に勉強するべきかを考えながら授業を作っています。

授業の構成はこんな感じ。(90分の場合)

ーアイスブレイク
ー宿題確認

ーレビュー

ーリーディング(トピックの確認)

ー語彙

ー文法

ードリル(練習)

ーリーディング(内容理解)

ーアクティビティ(応用理解)

教科書は基本はGenkiかまるごとを使っています。

加えて、独自で文法解説スライドやドリルを用意、生徒によってドリルを追加して学習を強化しています。
一部、みんなの日本語の教科書を練習問題として使ったりもしています。
もちろん教科書ベースですが、楽しい時間がないと嫌になる生徒が多いので、できるだけ、生徒が関心のあるYoutube映像や、歌から同じ文法を引っ張ってきて、ここで使われているね、という感じで、日常的なものと兼ね合わせて楽しく覚えられるように工夫しています。
そもそも、私自身、集中力が2分30秒で切れてしまうようなどうしようもない人間なので、1日8時間とか指導していると、気分転換しないとやっていけないというのもあります笑
オンラインで色んなものを見せながら、楽しい時間が過ごせることを心がけています。

また、レビューに時間を多く用意しておき、もしレビューが分かっていたら早めに次の課に進む、もしそうでなければレビューを濃いめに行うようにしています。
分からないことが増えると嫌になってくるのが人間なので、つまづいたら立ち止まるようにしています。
また、やはりレッスンだけ受けて、自宅学習ができない子が出てくるのはまあ仕方ないですので、進めないと判断した時は、レビューにふんだんに時間を使っています。
ただ、正直、レビューで生徒の学習意欲が丸わかりになるので、全然勉強してないと、結構萎えるのが講師の正直な感想です。笑

お金を払ってるのは生徒なので、どんなペースで勉強しようと生徒次第なのですが、やはりやる気がある生徒とのレッスンはすごく楽しいですし、嬉しいです。

 

集客について

この記事に一部書いたのですが、基本的には、語学学校の元生徒とJapan Foundationからの流入が多いです。
ただ、最近は口コミや紹介がかなり増えてきました。
こんな弱小なのに一体どこから・・・と私も不思議なのですが、どうやら在英日本人の方がお薦めしてくれているようで、本当に感謝しています。
まあ本当はSNSYoutubeでもっと拡散するべきなんですが、今はあまり生徒を増やしても、私の能力が追いつかなさそうなので、徐々にマーケティング活動をしていこうかなと思っています。

 

弊社のビジネスモデル
レッスンの高額設定は客層とレッスン内容の担保というところが主な理由なのですが、基本的に単発支払いができるレッスンにしたいという点からです。
つまり、月謝制ではなく、いつでも好きにレッスンをとって休みが取れるようにしています。
キャンセルも24時間前まで受け付けています。
サブスクの方が会社の売り上げが安定するのは事実ですが、自由に自分のペースでレッスンを取れるのが、大手学校との差別化かなと思っているのと、私自身が自由人間なので、固定化するのが好きじゃありません。
事実、うちのような語学学校に来る生徒は、よく長期で海外滞在したり、クルージングに出かけたりします。
なので、その分、価格を上げて売上を維持しているという感じです。まあ、単価を上げて、母数を減らすとこの問題はどんなビジネスでも出てきますからね。
今は、おかげさまで、半分以上の生徒が週2回以上のレッスンを取ってくれているので、現在は客単価がすごく高い状態ですが、生徒がごっそり抜けるリスクを踏まえて、他の仕事も掛け持っているような感じです。


とまあ、強気の経営を行っていますが、そもそも私自身、まだまだ講師として未熟ですので、もっと指導の勉強に時間とお金を使って顧客満足度をあげたいなと思っています。

また、今はfurnishedのアパートを教室化しておりスペースもないので、あり物の机を使っているのですが、揺れるし小さいので、まとまった売り上げができたら、もう少し広いスペースで勉強しやすい環境を作ってあげたいなと思っています。
あと、11年間同じMacを使ってるので、新しいコンピューターを買って効率化したいな、と思ったり、まだまだ未完成状態です。

こんな状態でついてきてくれる生徒には本当に感謝しています。

 

 

日本や物価の低い国で日本語講師をすると、本当に安い給与で、準備にもたくさんの時間を使い、アルバイト以下の給与になるのが現状です。
私も、日本語講師養成講座に多額のお金を払ったときは、どのくらいで回収できるんだろうか・・・と思っていましたが、おかげさまで、ロンドンで優雅に暮らしています。

果たして私のようなモデルが正しいのか、今後もどれだけワークするのかは分かりませんし、いってもまだまだ小さい会社で勉強中ですが、ぜひ、他の日本語講師の皆様と、ロンドンで事業をしたい方のの参考になれば幸いです。

ワーホリ起業家のスケジュール

ビザ関連の記事に対して色んな情報をいただきました、ありがとうございます!

今日は日本語学校運営をどんな風に回しているか、大体のスケジュールを共有します。
今はI Tの案件がほぼ止まっているので、早朝勤務はしていません。
語学学校はおかげさまで、現状、火曜日から木曜日はほぼ満席状態です。
基本は個人レッスンですが、木曜日の夜にスモールグループのレッスンをしているのと、水曜日の夜は、St Gilesというところで外部講師もしているので、今は10人ほどのグループレッスンも行っています。

火-木のスケジュール例

9:30-11:00 Online lesson

11:30-12:00 Online lesson

12:30-14:00 In-person lesson

14:30-15:30 Online lesson

16:30-18:00 In-person lesson

18:30-20:00 Group in-person lesson
20:30-21:30 Online lesson

 

こうやって書くと結構働いてますね笑

まあ必ず誰かが欠席したりするので、空き時間ができると、生徒カルテを書いたり、レッスンの資料を準備したり、こうやってブログを書いたり、ご飯を作ったりしています。


月曜日と金曜日は朝と夜にオンラインレッスンがあるだけなので、空いてる時間にダンスレッスンに行ったり、金土日月で近隣諸国に旅行に行ったりしています。
土日はできるだけ休むようにしていて、ロンドンに居るときは食事に出かけたりミュージカルを見たり、ダンスレッスンに行ったりしてます。

平日のダンスレッスンに元気な状態で行けることが人生で一番大事だったりするので、金銭的な余力と時間ができたことがとても嬉しいです。
そして、自分ほど自由を愛している人に会ったことがないほどの自由人間なので、この自由な暮らしがとても快適です。
1人でやっているので、旅行に行きたいときはスケジュールを変えてもらったりと、自由に生きれるのが本当に快適です。
こんなにピュアでやりがいのある仕事があったのかと思うほど、日本語講師の仕事は楽しいですし、他国ではここまで稼げないと思いますが、イギリスではこのスケジュールでも十分食べていけます。


ここから利益を増やすには、まずは生徒数の増大とグループレッスンの増大ですが、一気に加速させていくには、人を雇うか、動画配信をするか、教育コンサルをするか、みたいなところなんでしょうね。
ただ、個人的に、一旦は、目の前の生徒に向き合って満足度をあげたいのと、個人的にこの仕事がセラピーみたいになりつつあるので、このペースを維持しつつ、徐々に新しい事業に取り組んでそっちで利益を出せたらなあと思っています。
何か面白いアイデアがあれば教えてください!
協業依頼はいつでもウェルカムです!

 

ロンドンに来た1年前は、というか2ヶ月前まですら、こんな悠々自適な暮らしは想像していなかったので、本当に生徒と周りの人に感謝したいなと思っています。
まだ1月ですが、ビザの残り期間の問題もあるので、どんどんマーケ活動をして、Nihon GO!Londonを大きくしていければと思います。

日本語学習者が好きな日本のもの

みなさんこんにちは。
日本の皆様むけにロンドンセミナーをしようしようと思っているのですが、幸いにもアルバイトをしなくても生活が回るようになってのと、オンラインの生徒も多いので、週末は大体、ヨーロッパのどこかに旅をしながら勤務をしており、なかなか企画できていません。すみません。この時期のヨーロッパ内の飛行機代は安いと£20とか。日本円だと4,000円くらいですが、こちらの最低時給は£10.4,春からは£11.5なので、大体2,000円くらいの感覚です。

ブロックチェーン時代に、ヨーロッパの大体の国を回っているものの、当時はゆっくりする時間がなかったのと、ロンドンは物価が高いので(と言っても周りの人のおかげで結構外食してる方ですが)気分転換がてら、土曜日出発の月曜日帰国で、いろんな国を訪れています。ワーホリらしからぬ、優雅な暮らしをしております。経営者でよかった。笑 気に入った国があったら、ワーホリビザの後、移住をしようと思っています。

 

 

さて、今日は、弊学校の生徒(日本語学習者)が好きなものを紹介しようと思います。


・アニメ
やはり、ワンピース、ナルト、僕のヒーローアカデミアハンターハンター、タイタンの冒険、鬼滅の刃
この辺りは王道。

アニメのくくりかわかりませんが、ジブリも人気です。

こちらでも映画館で見ることができる上に、最近はトトロや千と千尋の神隠しのミュージカルがあり、発売開始後即完売の大人気です。
去年は私もチケットを手に入れられず、今年、見に行く予定です。

ただ、ブラジル・南アフリカ出身者の人気は、ドラゴンボール、セータームーン、幽遊白書など、80年代後半の作品が多め。

これは、現地のテレビでひたすら日本の昔のアニメを再放送しているからのようです。


日本旅行(食べ物)

言わずもがな、旅行目的学習者が最多です。
私の生徒の中には毎年数ヶ月日本へ行き、私も行ったことのない日本の田舎を回っている人が何人か居ます。

目的は観光はもちろんですが、やはり食とコミュニケーション。

日本でできた友達と話がしたい。

日本で食べたあの味を日本で作りたいので、日本のレシピを読めるようになりたい。
そんな人が多いです。
そして、みんな本当に、日本料理をよく作っています。
こちらにある日本料理の教室に行っていた生徒も居ました。
旅先では、日本で意外と?なのでしょうか、我が校の生徒は必ず初回に広島を訪れています。
東京・京都大阪・広島、という組み合わせが最多。
これは歴史的な関心からくるといえるんでしょうかね。

・小説

私の生徒で年齢層が高めの生徒は小説好きがとても多いです。
日本の小説の世界観が好きだとのこと。
こちらでも英語版が手に入るため、よく色んな小説を紹介してくれます。
一番人気なのはやはり村上春樹。古い作家だと川端康成

戦争関連の小説を読み漁っている生徒もいます。
英語ですが、本当にたくさんの日本の小説を読んでおり、いつか日本語で読みたい!と思っているようです。


・伝統文化

いけばな、茶道、藍染、ことわざ等、
日本の古い文化が好きな生徒が多いです。

私も知らないことをみんなよく知っていて、逆に教えてもらっています。

生徒と関わることで、逆に日本の魅力を教えてもらっている毎日です。
私ももっと日本の魅力を教えられるよう、日本について勉強しようと思います。

日本語学習において、伸びる生徒の共通点と学習のポイント

日本語講師として働き始めて2年弱。
ロンドンで日本語学校を運営し始めて、半年。
まだまだ新米で勉強中の身分ですが、この短い期間に様々な年齢かつ様々なレベルの日本語学習者を見てきて、伸びる生徒とそうでない生徒の違いについて考察してみようと思います。
※あくまで私の数少ないサンプルをもとにした考察かつ、科学的根拠はありませんのでご了承くださいませ。


漢字学習者は強い?
まず、前提として、どの言語のネイティブかはあまり関係ありません。
中国語圏だと、漢字が強みになるのでは?とよく言われますが、これは筆記のテストではYesです。
実際に、JLPTのテストを短期間で通過できている人が多いのは漢字学習者です。
意味の推測から、答えを予測できるからです。
ただ、JLPTはカタカナのパートやリスニングのパートもある上に、全ての分野で合格点を取る必要があるので、比較的多い、という程度です。
もちろん、漢字を覚えた方が、日本語の単語を覚えやすいので、漢字を覚えているに越したことはないのですが、会話等になると、ゼロから始めた人たちの学習速度が国籍や母語に関連するかというと、あまり関係ないように感じます。
むしろ、発音面で、苦戦している生徒が多く、発音が近いスペイン・ポルトガル勢の方が、進捗が早いです。

 

では、どういう生徒が伸びているか

 

1,日本のエンタメカルチャーへの関心が強い人

大抵の人が日本の文化圏への関心から学習を始めているのですが、中でも伸びているなと思うのが、日本のバラエティ番組やYoutubeをよく見ている生徒です。
おそらく、日本の日常文化の理解や、ナチュラルな日本語表現が助けになっていたり、ナチュラルな日本語会話に対するリスニング力が高いんだと思います。
英語字幕付きで見ていたとしても、日常的な日本語会話をキャッチアップしてることが多いです。
なお、私の生徒で伸びている生徒は、アーティストのインタビュー動画や日本人YoutuberのVlog、月曜から夜更かしなどのバラエティ番組を見ている人が多いです。


2,漢字が好きな人
冒頭で、中国語はヘルプにならないと言いましたが、漢字が好きな生徒は、同じ漢字をつなげてボキャブラリーを増やしていくので、語彙力の上達が早いです。
一般的にひらがなやカタカナより漢字が好きな生徒が多く、時々、漢字が好きで、ひたすら漢字を覚えている生徒がいるのですが、こういう生徒は本当に上達が早いです。


3, 自分で応用をさせるのが好きな人

一つ文法を教えたり、語彙を教えると、それを使って自分なりの文章を作ってくる生徒が何人かいます。
日記を書いて持ってくる生徒もいます。
やはり実際に自分毎として使ってみると定着が早いようです。

もちろん初めは間違いだらけなのですが、それを直していくことで、徐々に使い方を習得しています。
基礎を覚えたら、積極的に応用させてみて、自分のものにしてみるのがいいと思います。

 

4,言われたことを直してくる人

指摘された間違いを意識して直そうとする人は上達が早いです。

一方で、それを覚えていないと、何年間も同じ間違いを繰り返し、化石化(間違ったまま覚えてしまうこと)してしまいます。
何年間も勉強しているにも関わらず、一向に伸びない人は、自分の課題を直そうとせず、ただたくさんのレッスンを受けている人が多いです。
これは語学に限らず、スポーツや人生でも同じことが言えそうですね。

自分の苦手な部分を理解し、それを修正していくことが大切です。



5,自宅学習をよくしている人

こちらも語学に限らず、スポーツでもなんでもそうですが、週に1時間半〜3時間のレッスンだけで何かを覚えたり、学ぶことはできません。
習ったことをどれだけ練習して身につけるかが、物事を上達する鍵です。
レッスン外でも日本語に触れる時間を多くしたり、宿題を日ごとに分けて毎日日本語に触れたりしている生徒は本当に上達が早いです。

ほとんどの生徒が授業の直前に宿題を慌ててやるのですが、これはもったいないです。


6,多読している人

語学はとにかく多読です。

日本語は例外が多い言語ですので、文章を読みながら、新しい文法や表現を覚えることが一番効率的です。
私のレッスンでも、とにかく会話例を読む機会を増やすこと、生徒が関心のある分野(Youtubeのインタビュー動画や、アニメの会話例、歌の歌詞)の一部を切り取って、文字を書き起こし、何度も読んでもらうようにしています。
声に出して読むことで、定着が早くなりますし、使い方を覚えられるようになります。


7,定期的なアウトプットの機会を多く作っている人

週に複数回レッスンを取っている生徒が多いのですが、やはり伸び方がまるで違います。
言語の基本は定型文の記憶と語彙の記憶なのですが、アウトプットなしに記憶の定着は難しいので、やはり繰り返し能動的にアウトプットすることが定着に繋がります。
そしてもちろん、インプットなしにアウトプットはできないので、宿題や自宅学習等、前述した能動的学習をたくさんやっていることが大前提です。
また、個別レッスンでは、自分の進捗に合わせて学習ができる上に、発言回数が多くなるので、肌間ではありますが、週1回のグループレッスンで2年かかるところを、9ヶ月くらいで達成しているイメージです。


以上、私が感じる、語学が伸びる生徒の特徴です。
書いてみると、日本語に限らないことばかりで、自分でも気をつけようと思うことばかりですね。

日本語は難しい言語ですが、勉強すれば必ず話すことができます。
日本の文化はとてもユニークです。
日本語が分かると、旅行やアニメ鑑賞など、楽しいことがたくさん増えます。

 

Nihon GO! London で一緒に勉強がしたい方は、以下までお問い合わせください。

 

nihongolondon2023@gmail.com

ロンドンの日本語学習者層と課題

年末から毎月生徒が5人ペースで増えています。

特にマーケティング活動をしているわけではないですし、客層の維持のために価格帯も高めに設定しているのですが、日本語の需要が増えているのですかね。

開業して4ヶ月、初めの2ヶ月は本当に苦しく、どうなることかと思いましたが、今月に入ってアルバイトをしなくても生活ができるほどになりました。

4ヶ月でここまで持ってこられたのは奇跡だなと思います。

生徒の皆様に恵まれて、本当に毎日楽しくお仕事をしています。

ただ、お国柄、ホリデーに行く生徒が多かったり、ストライキも多いので、固定収入をITとアルバイトで確保する必要があり、やはり接客業は先が見込めず怖いなと思いました。
そして、遅くとも1年後にはこの生徒を残して日本に帰らなければならないのかと思うと、心が痛いです・・・(なんとかしたい・・・

 

さて、今日は、生徒の層と現状の生徒の課題、今年の目標について共有します。

 

・生徒の分布とレッスン目的

現状、生徒は
もちろんイギリス育ちの方が最多ですが、

その他はロシア語話者とポルトガル語話者が多いです。

 

スペイン語が若干使えるのですが、案外ポルトガル語と違うのと、ロシア語は昨年少しやって断念してしまったので、少し後悔しています。

 

高校生が最年少、1番上は70代の方がいらっしゃいますが、メインは20代ー30代。

職業は本当に様々ですが、皆様本当に素晴らしいキャリアで、私が勉強させてもらうこともとても多いです。

個人レッスンのため、お稽古事としていらっしゃる方が多いですが、毎日来る生徒も何人かいます。

レッスンの目的は

過去に学んでいて再開したい、が最多。

その他は日本に旅行がしたい、日系の取引先がいる等の理由が多いです。

 

日本で指導していた時は、進学やビザ目的が多かったので、この辺りがイギリスらしいなと思っています。

・イギリスでの日本語教育の課題

まず、クオリティの高い教育機関が圧倒的に少なく、ロンドン中心部に学校が集中していること、また学習者の母数が少ないので、グループレッスンの開講が難しく、生徒が行き場をなくしているような話をよく聞きます。

うちの学校でも、グループレッスンは開始タイミングを合わせるのが難しく、基本はプライベートレッスンを行なっているのですが、グループレッスンの問い合わせはかなり多いです。

せっかく教室があるので、本当はもう少しグループレッスンを行いたいのですが、スケジュールと人数の確保がなかなか難しい状況です。

 

また、日本語を使う機会が圧倒的に少ないという話を聞きます。

やはりモチベーションの維持はアウトプット。

ただ、日系レストランや日本人に会える場所がアジア圏に比べて少なく、日本は遠いので、なかなか使う時間を見つけられないようです。

とはいえ、うちの生徒は、毎月、誰かが日本に旅行に行っていますが、やはり遠いですよね。

これを打開しようと、緩い日本語会話カフェみたいなのを企画していたのですが、会話ができるレベルに達している生徒がほとんど集まらず、なかなか難しい状況でした。

 

・今年2024年の目標

機械学習BBQなんかをやったりしていたこともあるのですが、

やっぱり私はコミュニティを作りたいなと思っています。
前述した通り、日本語話者のコミュニティアクセスが難しいことと、特に、移民の多いロンドンですので、同じ関心を持つ人がいつでも繋がれる場所を作りたいなと思っています。

昨年度も、教室内でのパーティを何度か開催しましたが、次回はパブを貸し切ってもう少し大きなパーティを企画したいなと思っています。

私自身、自宅兼教室に住んでおり、基本は在宅勤務のため、ロンドンでコミュニティと呼ばれるものが本当に少ないです。

日本語学習に興味のある人たちが、安心して集まることのできる、クオリティの高いコミュニティを作りたいと思っています。

 

もちろん、日本語の指導と、生徒をもっと増やすこと、願わくば新しい事業でビザをとれたらと思いますが、もう少し大枠の目標は既存生徒の満足度向上とコミュニティの生成です。

 

昨年1年間は紆余曲折あり、本当に大変な1年でしたが、今年は事業に向き合って、生徒と楽しい時間を過ごせるように頑張ります。

本年度も、よろしくお願いいたします。

語学学校を守りたい!ビザを手に入れるための道は?

今日はビザの話です。

正直、ビザのことを考えない日はアメリカ時代を含め、この3年半で1日もなかったと思います。
それくらい、ビザの問題は何よりもハードルが高いです、私のようにお金と能力がなければ。

イギリスの起業家ビザ(Tier1)の取得条件は指定の投資家からの50K£以上の出資か、£200Kの資金投資です。
投資家を入れるには、革新的なアイデアが必要です。
というわけでは、私は今、この革新的なアイデアを模索中。

それ以外のビザの選択肢は自分にはなさそうなのが現状です。


日本に帰りたくない、というより、とにかく語学学校を守りたいと思っているのですが、今の会社の状態でじゃあ投資を得るためには、どうするのが正解なのか分からないし、誰に相談すべきかも分からないのが本音です。

そもそも、ビザが切れた後の会社ってどう対処したらいいんだろうと思ったり・・・その辺もよく分かっていません。
まあそんなことも考えずに起業した自分が悪いんですけどね。

もっと事業を考えてから渡英すべきでした。 



学生ビザで会社経営をするのはグレーだし、売り上げが莫大にあるわけでもない。
イノベーティブなアイデアで投資家を入れたいけど、ロンドンの物価が高すぎてデモプロダクトを開発する初期のお金もないし、あれ、会社経営ってこんな難しかったっけ・・・そもそもなんでわざわざロンドンでこんなことやっているんだろう・・・って思ったりします。


思えば、いつも1人で孤独に細々やってきたので、資金なしでのチームの作り方がわからないし、日本でスタートアップをやっていた時は、知人の助けと投資家ありきで始めていたので、何もわからないということに気がつきました。 


ロンドンに来て1年、8月に起業し、語学学校が3ヶ月足らずで黒字化したこと、そしてこの上なくやりがいとハピネスに満ちた事業で生計を立てられていることがこの上ない幸せだなと思う一方で、お金のために関係ない事業に手を出したり、ロンドンに来た目的を見失って迷走したりしていた結果、単純にたくさんの時間を食い潰してしまったことをとても後悔しています。

ここで起業家ビザを手に入れている人には本当に尊敬しかありません。



事業計画と資金なしには無謀すぎるチャレンジですが、とりあえず、今の自分にやれることをやるしかないと、スタートアップや投資家のイベントに参加してみたりしています。

とはいえデモすらない状態だと、胡散臭い移民でしかないんですけど笑
というわけで、2024年は新規事業開始及び投資家アプローチを目標に、とにかくやれることを全てやりつつ、目の前の顧客に最大限のサービスを提供できればと思っています。

イギリスでのスタートアップコミュニティや投資家情報等あればぜひ、共有お願いします! 


連絡は以下まで
a-digitalworks@gmail.com