ロンドン ワーホリ起業家ブログ

イギリス(ロンドン)での生活に必要な情報を共有します。

日本語学習において、伸びる生徒の共通点と学習のポイント

日本語講師として働き始めて2年弱。
ロンドンで日本語学校を運営し始めて、半年。
まだまだ新米で勉強中の身分ですが、この短い期間に様々な年齢かつ様々なレベルの日本語学習者を見てきて、伸びる生徒とそうでない生徒の違いについて考察してみようと思います。
※あくまで私の数少ないサンプルをもとにした考察かつ、科学的根拠はありませんのでご了承くださいませ。


漢字学習者は強い?
まず、前提として、どの言語のネイティブかはあまり関係ありません。
中国語圏だと、漢字が強みになるのでは?とよく言われますが、これは筆記のテストではYesです。
実際に、JLPTのテストを短期間で通過できている人が多いのは漢字学習者です。
意味の推測から、答えを予測できるからです。
ただ、JLPTはカタカナのパートやリスニングのパートもある上に、全ての分野で合格点を取る必要があるので、比較的多い、という程度です。
もちろん、漢字を覚えた方が、日本語の単語を覚えやすいので、漢字を覚えているに越したことはないのですが、会話等になると、ゼロから始めた人たちの学習速度が国籍や母語に関連するかというと、あまり関係ないように感じます。
むしろ、発音面で、苦戦している生徒が多く、発音が近いスペイン・ポルトガル勢の方が、進捗が早いです。

 

では、どういう生徒が伸びているか

 

1,日本のエンタメカルチャーへの関心が強い人

大抵の人が日本の文化圏への関心から学習を始めているのですが、中でも伸びているなと思うのが、日本のバラエティ番組やYoutubeをよく見ている生徒です。
おそらく、日本の日常文化の理解や、ナチュラルな日本語表現が助けになっていたり、ナチュラルな日本語会話に対するリスニング力が高いんだと思います。
英語字幕付きで見ていたとしても、日常的な日本語会話をキャッチアップしてることが多いです。
なお、私の生徒で伸びている生徒は、アーティストのインタビュー動画や日本人YoutuberのVlog、月曜から夜更かしなどのバラエティ番組を見ている人が多いです。


2,漢字が好きな人
冒頭で、中国語はヘルプにならないと言いましたが、漢字が好きな生徒は、同じ漢字をつなげてボキャブラリーを増やしていくので、語彙力の上達が早いです。
一般的にひらがなやカタカナより漢字が好きな生徒が多く、時々、漢字が好きで、ひたすら漢字を覚えている生徒がいるのですが、こういう生徒は本当に上達が早いです。


3, 自分で応用をさせるのが好きな人

一つ文法を教えたり、語彙を教えると、それを使って自分なりの文章を作ってくる生徒が何人かいます。
日記を書いて持ってくる生徒もいます。
やはり実際に自分毎として使ってみると定着が早いようです。

もちろん初めは間違いだらけなのですが、それを直していくことで、徐々に使い方を習得しています。
基礎を覚えたら、積極的に応用させてみて、自分のものにしてみるのがいいと思います。

 

4,言われたことを直してくる人

指摘された間違いを意識して直そうとする人は上達が早いです。

一方で、それを覚えていないと、何年間も同じ間違いを繰り返し、化石化(間違ったまま覚えてしまうこと)してしまいます。
何年間も勉強しているにも関わらず、一向に伸びない人は、自分の課題を直そうとせず、ただたくさんのレッスンを受けている人が多いです。
これは語学に限らず、スポーツや人生でも同じことが言えそうですね。

自分の苦手な部分を理解し、それを修正していくことが大切です。



5,自宅学習をよくしている人

こちらも語学に限らず、スポーツでもなんでもそうですが、週に1時間半〜3時間のレッスンだけで何かを覚えたり、学ぶことはできません。
習ったことをどれだけ練習して身につけるかが、物事を上達する鍵です。
レッスン外でも日本語に触れる時間を多くしたり、宿題を日ごとに分けて毎日日本語に触れたりしている生徒は本当に上達が早いです。

ほとんどの生徒が授業の直前に宿題を慌ててやるのですが、これはもったいないです。


6,多読している人

語学はとにかく多読です。

日本語は例外が多い言語ですので、文章を読みながら、新しい文法や表現を覚えることが一番効率的です。
私のレッスンでも、とにかく会話例を読む機会を増やすこと、生徒が関心のある分野(Youtubeのインタビュー動画や、アニメの会話例、歌の歌詞)の一部を切り取って、文字を書き起こし、何度も読んでもらうようにしています。
声に出して読むことで、定着が早くなりますし、使い方を覚えられるようになります。


7,定期的なアウトプットの機会を多く作っている人

週に複数回レッスンを取っている生徒が多いのですが、やはり伸び方がまるで違います。
言語の基本は定型文の記憶と語彙の記憶なのですが、アウトプットなしに記憶の定着は難しいので、やはり繰り返し能動的にアウトプットすることが定着に繋がります。
そしてもちろん、インプットなしにアウトプットはできないので、宿題や自宅学習等、前述した能動的学習をたくさんやっていることが大前提です。
また、個別レッスンでは、自分の進捗に合わせて学習ができる上に、発言回数が多くなるので、肌間ではありますが、週1回のグループレッスンで2年かかるところを、9ヶ月くらいで達成しているイメージです。


以上、私が感じる、語学が伸びる生徒の特徴です。
書いてみると、日本語に限らないことばかりで、自分でも気をつけようと思うことばかりですね。

日本語は難しい言語ですが、勉強すれば必ず話すことができます。
日本の文化はとてもユニークです。
日本語が分かると、旅行やアニメ鑑賞など、楽しいことがたくさん増えます。

 

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