ロンドン ワーホリ起業家ブログ

イギリス(ロンドン)での生活に必要な情報を共有します。

ビジネス視点での日本語学校の運営とビジネスモデル

ビジネス視点の話は、生徒の目に触れると良くないので書くべきではないのかなと思いつつ、あくまで自分は経営者の目線で、日本語学校を運営していきたいと思っているのと、まあ言っても売上は調べれば出てくることなのと、ワーホリで事業やってる人も少数かなと思うので、色々と共有していこうと思います。

今日は学校の運営とビジネスモデルについて書こうと思います。

日本語学校の始め方の記事はこちら

 

はじめに

日本語の指導をしていると、これだけ日本文化に関心を持ってもらえるのも、日本人が愛されるのも、先祖代々の日本人が生み出してきた日本の素晴らしき生き様によるものだとおもいます。
こんな極小ビジネスですが、それでも、私ごときが日本を代表して日本文化を教えて…みたいな恐れ多い気持ちになる毎日です。
本当に日本人ならではの仕事のように感じますし、こうやってお仕事ができていることにとても感謝しています。

 

学校の方針について

日本語の勉強方法ターゲットについての記事に書いた通り、

我が学校はお稽古事としてレッスンに来る人が多いです。

また、やはり90分で全てを教えることは難しいので、うちの学校では、基本的に日本文化や日本のビジネスマナーなど、日本人かつ経営者である私だからこそ、教えられることに重きを置いています。
また、レッスンは安い価格設定ではありません。これは薄利多売にすると、どうしても客層とレッスンの質が落ちるので、なるだけ高額で安心した空間づくりと、内容の濃いレッスンを心がけています。

グループレッスンもとても人数が少ないので、できるだけ一人一人の重要と関心とスピードに寄り添って授業を展開しています。

 

授業について

静的なものの記憶力には自信があるので、ある程度、教科書の構成が頭にあり、生徒と話しながら、どの教科書のどの課を重点的に勉強するべきかを考えながら授業を作っています。

授業の構成はこんな感じ。(90分の場合)

ーアイスブレイク
ー宿題確認

ーレビュー

ーリーディング(トピックの確認)

ー語彙

ー文法

ードリル(練習)

ーリーディング(内容理解)

ーアクティビティ(応用理解)

教科書は基本はGenkiかまるごとを使っています。

加えて、独自で文法解説スライドやドリルを用意、生徒によってドリルを追加して学習を強化しています。
一部、みんなの日本語の教科書を練習問題として使ったりもしています。
もちろん教科書ベースですが、楽しい時間がないと嫌になる生徒が多いので、できるだけ、生徒が関心のあるYoutube映像や、歌から同じ文法を引っ張ってきて、ここで使われているね、という感じで、日常的なものと兼ね合わせて楽しく覚えられるように工夫しています。
そもそも、私自身、集中力が2分30秒で切れてしまうようなどうしようもない人間なので、1日8時間とか指導していると、気分転換しないとやっていけないというのもあります笑
オンラインで色んなものを見せながら、楽しい時間が過ごせることを心がけています。

また、レビューに時間を多く用意しておき、もしレビューが分かっていたら早めに次の課に進む、もしそうでなければレビューを濃いめに行うようにしています。
分からないことが増えると嫌になってくるのが人間なので、つまづいたら立ち止まるようにしています。
また、やはりレッスンだけ受けて、自宅学習ができない子が出てくるのはまあ仕方ないですので、進めないと判断した時は、レビューにふんだんに時間を使っています。
ただ、正直、レビューで生徒の学習意欲が丸わかりになるので、全然勉強してないと、結構萎えるのが講師の正直な感想です。笑

お金を払ってるのは生徒なので、どんなペースで勉強しようと生徒次第なのですが、やはりやる気がある生徒とのレッスンはすごく楽しいですし、嬉しいです。

 

集客について

この記事に一部書いたのですが、基本的には、語学学校の元生徒とJapan Foundationからの流入が多いです。
ただ、最近は口コミや紹介がかなり増えてきました。
こんな弱小なのに一体どこから・・・と私も不思議なのですが、どうやら在英日本人の方がお薦めしてくれているようで、本当に感謝しています。
まあ本当はSNSYoutubeでもっと拡散するべきなんですが、今はあまり生徒を増やしても、私の能力が追いつかなさそうなので、徐々にマーケティング活動をしていこうかなと思っています。

 

弊社のビジネスモデル
レッスンの高額設定は客層とレッスン内容の担保というところが主な理由なのですが、基本的に単発支払いができるレッスンにしたいという点からです。
つまり、月謝制ではなく、いつでも好きにレッスンをとって休みが取れるようにしています。
キャンセルも24時間前まで受け付けています。
サブスクの方が会社の売り上げが安定するのは事実ですが、自由に自分のペースでレッスンを取れるのが、大手学校との差別化かなと思っているのと、私自身が自由人間なので、固定化するのが好きじゃありません。
事実、うちのような語学学校に来る生徒は、よく長期で海外滞在したり、クルージングに出かけたりします。
なので、その分、価格を上げて売上を維持しているという感じです。まあ、単価を上げて、母数を減らすとこの問題はどんなビジネスでも出てきますからね。
今は、おかげさまで、半分以上の生徒が週2回以上のレッスンを取ってくれているので、現在は客単価がすごく高い状態ですが、生徒がごっそり抜けるリスクを踏まえて、他の仕事も掛け持っているような感じです。


とまあ、強気の経営を行っていますが、そもそも私自身、まだまだ講師として未熟ですので、もっと指導の勉強に時間とお金を使って顧客満足度をあげたいなと思っています。

また、今はfurnishedのアパートを教室化しておりスペースもないので、あり物の机を使っているのですが、揺れるし小さいので、まとまった売り上げができたら、もう少し広いスペースで勉強しやすい環境を作ってあげたいなと思っています。
あと、11年間同じMacを使ってるので、新しいコンピューターを買って効率化したいな、と思ったり、まだまだ未完成状態です。

こんな状態でついてきてくれる生徒には本当に感謝しています。

 

 

日本や物価の低い国で日本語講師をすると、本当に安い給与で、準備にもたくさんの時間を使い、アルバイト以下の給与になるのが現状です。
私も、日本語講師養成講座に多額のお金を払ったときは、どのくらいで回収できるんだろうか・・・と思っていましたが、おかげさまで、ロンドンで優雅に暮らしています。

果たして私のようなモデルが正しいのか、今後もどれだけワークするのかは分かりませんし、いってもまだまだ小さい会社で勉強中ですが、ぜひ、他の日本語講師の皆様と、ロンドンで事業をしたい方のの参考になれば幸いです。